船橋夏見商店の焼肉弁当

小学5年から高校にかけて船橋の宮本~大穴と移り住み、「青春」という言葉が有るならば、私の青春は船橋でした。
船橋駅前に当時『王様のアイディア』というお店が有って、その店にはたくさんの面白い商品が陳列されていて、通ると必ず新しい商品が有るかどうかをチェック。
そういえば「屁のもと」なんていう怪しい液体が売っていたなぁ。
それを学校に持って行って、みんなで嫌味な先生に悪戯したっけ(コラっ)

その頃のお気に入りはシャポーやパール地下街でした。
VANというメーカーが入っていて、そのシャツが欲しかった。
パール地下街の上には味の街が有り、そこに入っている店舗にどんなメニューが有るのかを見て回るのも好きだった。
西武には高価なものしか売られていなくて、あまり行かなかった。
唯一西武で覚えているのは、友達と西武の前を歩いていた時に私は一万円を拾い、近くのジジイが「それ、おじさんが交番に届けてあげるよ」と言って持ち逃げしたことくらい。
あのジジイは今でも許せません(笑)

不二家のスイートポテトが美味しかった事とか、裏通りの王将で安いセットものを食べた事。
初めてマックに入ってマックシェイクに感動した事。
吉野家と松屋が出来て、松屋は味噌汁が付いていたからそっちばかり行っていた事。
ちょっと入った所に甘味屋が有って、そこのあんみつが最高だった事。
私は常に食べ物を通じてその時代を記憶している。

高校3年の夏休みに柏に引っ越し、卒業して今の仕事に就いた。
最初は市内だった仕事も、慣れてくると船橋方面の仕事も始めるようになり、数年ぶりに来た船橋という街が非常に懐かしかったことを覚えています。
昼食は悩みました。
いかに安く満腹にするかだけを考えていました。
色々と選択は出来るんだけど、コンビニ弁当は今よりずっと高価で買えず、お店に入ってラーメンを食べるなんて、たまにしか出来ません。
そんな時にお世話になっていたのが『夏見商店』でした。

この店は当時、コンビニくらいの規模の小さなスーパーという感じ。
今は立て直してコンビニ風になっているけれど、前は歴史を感じさせる建物でした。
初めて入った時に、あまりにも安くて感動したのがこのお弁当。

夏見商店 - 焼肉弁当
夏見商店 - 焼肉弁当

最初は200円しなかったと思います。
こんなにビッチリとご飯が肉に被われていなくて、肉の隙間からご飯が見える感じ。
ゆで卵は前から半分付いていたと思います。
その後、210円になったでしょうか(今は340円と390円の2種類)。
それでも嬉しくて、私はこのお弁当とカップ麺の組み合わせがお気に入りでした。
もう、「しょっちゅう」と言って良いほどこの手作り焼肉弁当を食べていて、たまに売り切れていた時は悲しかった。
あの頃は今よりお弁当の品数が少なく、このお弁当しか無い日の方が多かった。
だから余計に悲しかった。

先週近くに仕事が有ったので寄ってみました。
建て替えてから初めての入店。
お母さんも居ました。
若旦那も居ました。
元気で居てくれて嬉しかった。

「このお弁当、昔から変わっていないんですね」
「もう25年、いや30年くらいになりますかねぇ」
「いや~、懐かしいです」
「懐かしがって下さいね~(^^)」

この味、この入れ物…
いや、最初の頃はフタが無くてサランラップだったような気がする。
そこにシールが張ってあって、手書きで「焼肉弁当210円」と書いてあったと思う。
手作りだから昼時に買うとまだほんのり温かかった。
この肉に付けられた味がしみじみと美味しかった。

当時と同じようにこの焼肉弁当とカップ麺を購入し、それを食べながら昔の出来事をゆっくりと思い出しました。
成人になってからのことだけでなく、学生時代のことも。
昔の自分は今よりがむしゃらだった。
焼肉弁当を懐かしく頂きながら、私は自分に言いました。

もっともっと頑張れ。

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