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2007年09月07日

初子と鬼馬子

最近『B食』についての見直しをしていて、その下書きをしている時に再確認した事が有ります。
それは、店の雰囲気や飾り物には一円も出したくない派だということ。
雰囲気には2通り有って、ひとつは装飾品やお店自体の造り、いわゆる『物』で作り出す雰囲気。
もうひとつは、その店の人間達が醸し出す雰囲気。
物に頼る雰囲気作りはワリと楽です。生まれながらの感性というものも影響するとは思いますが、努力・勉強次第で何とかなる。
しかし後者は、誰もが同じような雰囲気を作り出すことは出来ません。

デパ地下の漬け物売り場って、何故かおばちゃんが居ますよね。有名百貨店のデパ地下で、 高級で超有名なお菓子屋さんとかが出店しているフロアなんだけど、その界隈だけ雰囲気が違う。
匂いも違う(笑)
そのおばちゃんの中でも特に適したおばちゃんが漬け物の前に居て、我々に試食を勧める。
勿論私は食べちゃう。
で、大量に買っちゃう(爆)

無理しなければ到底食べきれない量を買ってしまうのに、別に買った方は「失敗した」とは思わない。逆に「良い買い物をした」と思える。
これはもう『おばちゃんマジック』と言って良いでしょう。
前面に出ているおばちゃんは誰でもいいわけではありません。
料理が出来そうで、先祖代々受け継がれた『ヌカ床』を今でも引き継いでいそうで、ちょっとポッチャリしていて、どこからどう見ても 『人の良さそうなおばちゃん』じゃないといけない。
どんなに真剣な話をしている時でも、常に目はにこやかで優しいおばちゃん。
今回は、そのおばちゃんの名前を『初子さん』にしたいと思います。
初めての子だから初子。

初子さんは、太っているけれども余計には太っていない。動きはゆっくりなんだけど手際が良く、 働き者でいつも何かしら動いているから大デブにはならない。
あくまでもポッチャリ止まり。
漬け物は、その初子さんが作った漬け物じゃないんです。
そんなこたぁ百も承知。
でもそうだと思わせてしまう所が『初子マジック』なんです。
食事の時に、その買ってきた漬け物を出す。
里芋の煮っころがしなんかを口に入れ、ご飯を一口。
ここで漬け物いきますね。
いい具合にヌカが利いていて、幸せな気分になり、思わず瞳を閉じてしまう。
平井堅のように閉じてしまう(笑)

漬け物屋のおばちゃん
太ってないけど仕事が出来て気のイイおばちゃんの図

さて、漬け物食べて瞳を閉じた瞬間、頭の中に何が浮かびますか?
そうです。
あの初子さんの顔ですよ。
漬け物を食べると、毎回のように初子さんの顔が浮かんで来ます。
もうここまでの域に達したら、初子さんは漬け物業務を200%全うしたと言っていいでしょう。年収1000万円貰っていても文句は無いです。
いや、1000万円あげて下さい(爆)

数日経って漬け物が無くなり、また初子さんの所に行くと、今度は違うおばちゃんが居たりする。
ぱっと見、腕っ節が強そう(;^_^A
仕事が出来そうな感じでもなく、かといって無愛想でもない。
どちらかというと『趣味は食事と昼寝』という、「自分で作るのは嫌だけど、ガッツリ喰うぞ!」みたいな雰囲気。
お客さんと話しをしているのを聞くと、自分の家族の話や先週行った旅行の話ばかりしていて、お客の話は「あらそう」で済ませ、 また自分の話に引きずり込む。
気さくなんだけど、無神経でガサツ。
「あの、ここで買った漬け物に虫が入っていたんですけど…」
「あらそうなの、ガハハハ!」で、済まされそうだ。
このおばちゃんの名前は『鬼馬子さん』にしましょう。
解る人にだけ解ればいいんです(;¬_¬)

もう、売り子のおばちゃんが鬼馬子さんだった時点で買う気は失せます。
「いつもの初子さんはお休みなんですか?」と聞きたくなる。
鬼馬子には失礼だけど聞きたい(もう鬼馬子は呼び捨て)。
「お前じゃない!」と、手で鬼馬子の体を払いのけたくなる(笑)
「鬼馬子、ドブに落ちろ!」みたいな(そこまで言うか)。

このように、人間が作る(作為的ではない)雰囲気というのは重要な部分だと思うのです。
というよりも、お店の造りに対してもその人の性格が出るわけですから、 要はその店を運営している人の人間性が大きく関係すると言って良いと思うんですね。
実際の商品も同様。
商品と接客(人間性を加味した雰囲気を含めて)を『A』、そして店の造りや飾りを『B』として、それぞれを別と考えるならば、私は『B』 にお金を払う気は有りません。

人間というのは完璧では有り得ないでしょう。
『名実共に』なんていう人は、ほんの一握りしか居ません。
ひとつの選択としてA・Bどちらかを選ばなければならなかった場合、皆さんはどちらを取るのでしょうか。
この選択によって、その人の人物像が浮かび上がって来ます。
というか、私はそこで判断します。
中身を取るのか、上っ面を取るのか。
B食隊は、確実に中身を取りたいのです。
「オシャレ~」よりも「美味しぃ~」を取りたい。

「オシャレ~」にお金を払いたい人は払えばいいという個人の自由を尊重しつつ、B食隊としては『上っ面より中身重視』 で活動して行ければと思います。

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