■相席の恐怖

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 飲食店での食事は好きなんだけど、相席っていうのはどうも苦手です。特に1人で行った場合、女性客3人との相席になった日にゃ〜どうして良いのか解らなくなってしまう。それもこっちのラーメンが先に来ちゃって、女性3人のラーメンが遅れて来たなんていうケースは最悪。
 普段はちゃんと食べる事ができるんだけど、そういう時に限ってメンをこぼしたり、スープを飲んでむせてしまったりするでしょ。余計な事まで考えちゃってね。

 「鼻がタレちゃってるんじゃないかな」とか「いや、まてよ、さっき麺をすすった時にスープが飛んだよなぁ。もしかすると、その飛んだスープが鼻の下に付いてしまったんじゃないかな。だとすると、鼻水と勘違いされちゃうかも知れないぞ。ここはひとつ鼻の下を拭っておかなきゃいけないな……あっ!ハンカチ忘れちゃった! なんて事だ、こういう時に限って忘れちゃうんだよなぁ。あちゃ〜、ここの店、ちり紙も置いてないじゃんか。とりあえず少しの間、下向いて食うしか手段はなさそうだな……」なんて考えていると、もう何を食べているんだか解らなくなってしまうものです。

 「他人はそんなに見ているもんじゃないよ」と、こう言える人は大人物。私のような小心者は、絶対にそうは思えない。だって自分が逆の立場だった事を考えてみて下さい。

友人と3人で入ると、空いている席は女性客1人のテーブル。仕方無いから相席をお願いする。
友人 A「すいません、相席お願いしていいですか?」
女性 「あ、あぁ、結構です」
わたし(いや、本当は結構なわけないよなぁ〜)

注文が終わって待っている間。
友人 B「あのさ、この間、柏駅前のボンベイ行ってさ、カシミール食べて来たんだ」
友人 A「おっ、挑戦したんだね」
友人 B「あぁ、あのカレーはかなり好きだね、オレは」

そこへ前の女性のラーメンが到着。
わたし「(やばいなぁ、この女性、かなり食べずらいだろうな。私らのラーメンが来るまで、ちょっとみんなの視線をそらした方がいいよなぁ)あっ、あのさ、そこに張ってあるポスターさ、前と変わったような気がしない?」
友人 B「あぁ、そうだな。だから何だ? しかしさぁ、先週女房とラーメン食いに行ったんだけど、うちの女房がね、ズルズルと凄い音たてて食べるんだよね〜」
わたし「(バッカなヤツだなぁ、そんな話しちゃったら前の女性が音たてられなくなっちまうだろうが)」

前の女性がチャーシューを食べようと箸に取る。
友人 A「うちの女房はね、いきなりチャーシューから食べるんだよ」
友人 B「あっ、うちもそうだよ。好きな物から食べるんだってさ、貧乏性だよなぁ」
わたし「(だから、そういう話をするなっていってんだろうが。ほらみろ、前の女性がチャーシューを丼に戻しちゃったじゃないか)」

女性が最後にスープを飲み干そうとした時……
友人 B「先日、東海林さだおさんの本読んでてさ、ラーメンのスープって最後の1滴まで飲むのって貧乏臭く感じるって書いてあったんだ」
わたし「(あ〜ぁ、前の女性、最後のスープを口にふくんだのに、また丼に戻しちゃったよ ^_^;)」

 こんな事が実際に有るかも知れません。だからこそ、相席は私にとって恐怖なのです。


 「他人はそんなに見ているもんじゃないよ」と言える人は、実際に前の席にこういう人間が居たとしたらいかがでしょうか。

相席で、前の女性のラーメンが先に来た。
 「あ、私のよりも前の女性のラーメンが先に来た。ラッキーだなぁ、だけど食べずらいだろうな、もしもこれが私だったら顔から火が出そうになるもの。気の毒だなぁ(じゃあ、見なきゃいいだろ?)」

 「あっ、スープをすすった。そうか、この女性はスープからいく人なんだな。次に麺を持ち上げてっと……やっぱり女性だから4本ずつ食べるのか、う〜ん、音はあまり出さないんだな、やっぱり回りを気にしているんだ。おっと、お次はシナチクいくのか(実況すんな!)」

 「かなり食べずらそうだなぁ、そりゃそうだよな、前に居る私のが来ていないんだもの。早く私のラーメンが来ればこの人も少しは安心するはずなのに。あ、とうとうチャーシューいくんだな……っと見せかけて麺にいったぞ。チャーシューは触っただけだったのか。もしかするとこの女性は、わりと人をはぐらかす性格の持ち主なのかも知れないなぁ(ラーメンで性格まで想像するな!)」

 「お、今度はシナチクを触っただけで麺にいったぞ。段々パニクってきちゃったのかな? いやいや、もしかするとこの女性、私が見ているのを前提として、わざとやっているんじゃないだろうか。いや、そうだとしたらかなりの大人物だぞ。今度目が合ったらv(^o^)サインでもしてみようかな(おまえなぁ)」

 こんなヤツと相席になるくらいなら、立って食った方がマシですから。