■唇の魔力

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 心理学では、顔の中でも「目」という部分に重要な意味が有ると考えられている。それは「目」という部分の動きで、ある程度その人の心理状態が解るからです。しかし「唇」というのもまた外せない部分なわけで、その話を食べ物に結びつけるとどうなるのかを考えてみたいと思います(考えなくてもいいけどね)。

 私の大好きなラーメンに「長八」が有りますが、何でそんなに好きなのか。確かにスープも具も美味しいのですが、やはり麺が好きですね。私は仕事で流山に行く時は必ず長八に寄っていたのですが、最近になって流山回りが月1回になってしまい、大変残念に思っています。まして、そのたった1日が長八の定休日に当たった場合は夜も眠れないほど悔しいと言いますか、やるせない気持ちでいっぱいになってしまうのです。寝言にも出て来てしまうかも知れませんね、ホントに。

 何故そんなに長八の麺が好きかと。あの漫画家の東海林さだおさんも書いておりましたが、やはり「ツルツル」っとすすった時のあの唇に当たる感触とでも言いましょうか、あの唇に当たる時の暴れ具合と言いますか、刺激が非常に良いわけです。そしてあの麺は、いつも私を裏切らない。期待通りのプルプル感なわけです(既にここら辺で食べたくなってきました)。

 世の中にはそれこそいろいろな麺が有り、縮れ具合も非常に多くの種類が有ります。ですからこれは好き嫌いと言うよりは、ほとんど「相性」と言えるのではないかと思うわけですね。「唇の相性」と言えば良いでしょうか。あの麺に唇が触れた時の感覚。どんなものにも変えられない気持ちよさが有るのですね、あの麺には。

 あの場所が、蕎麦屋さんからラーメン専門店長八に変わってから初めて食べた時。あの麺が私の唇に「プルプル」っと当たった瞬間、私は運命の出会いというものを感じたのです。あぁ、何でもっと君に早く出会っていなかったのだろうか。どうしてここにキミが居る事をもっと早く気付かなかったのだろう。今すぐ君の全てを僕のものにしたい。でも今の君はここのお店のものなんだね。そうか、それならば君が自由の身になるまで待とう。僕は君をいつまでも待っているからね…って、変な話になって来ました(獏)

 私流に言わせて頂くならば、あの麺はワンタンに近いと思うわけです。
 ワンタンの肉周辺の少々咬みごたえの有る食感と、それ以外の部分のプルプルした感じ。その2種類を同時に味わえるという贅沢感。それが唇に当たった時の気持ち良さ。何をとってもワンタン同様に気持ちが良く、これがまた私の唇と非常に相性が良いのです。

 何かにつけて「相性」というものは重要な位置に有り、相性が悪いというものをどうやって努力しても、相性が良いものにはかなわないのですね。「これだ!」っと運命的な出会いを感じたものに関しては、他の何を持って来られてもダメなんです。「あの麺が食べたい」と思ったら最後、それを味わうまでは夜も眠れません。

 皆さんは、今までこんなに相性の良い麺に出会った事が有りますか? 多分私は、他の人が長八以外の所で長八の麺をすすっていた場合(そんな事は有り得ないですが)「すみませんが、1口私に…」と言ってしまうでしょう。いや、心理状態によっては、その人の丼ごと抱えてさらっていくかも知れません。もしかしたら「それは僕のものなんだから勝手に食べないでくれよ!」なんて言いながら拳を突き上げるかも知れません(をいをい)。

 あぁ、今週は… いや、今月はあの感触が味わえるのだろうか…。
 もしかすると仕事が忙しくて、また触れる事が出来ないんじゃないだろうか…。
 こんな事を考えていると、なかなか寝付く事ができない私なのでした
 たかがラーメンじゃないかとお考えの方もいらっしゃる事でしょう。しかし私にとっては「されどラーメン」なのです。そして人の味覚は様々です。その人に合ったラーメン、相性の良いラーメン、今食べたばかりなのにまた食べたくなってしまう唇… いや、ラーメン… こんなラーメンとは滅多に出会う機会は無いでしょう。

 「何を大袈裟な話をして」という皆さんも、ここまで自分と相性の良いラーメンに出会った時、「運命の出会い」というものを信じる事になるのです。そして足繁く通う事になるでしょう。仕事が忙しくても「待ってるね♪」なんて言われると(言われてないって)、「今から行くね〜♪」と応えてしまう。
 あぁ、僕はこうやってメロメロになって行くんだ(いったい何を言っているんだこいつは…)。

 う〜ん… こうやって話をしていると、どうしても今すぐ食べに行きたくなってしまう。
 はい、私は病気ですが何か?(⌒〜⌒ι)