うなぎ・ウニャニのB級グルメ 埼玉県のB級グルメ

【うなぎ/ウニャニ】うなぎ久保田でうな重特上

2023年7月9日

最近、うなぎが食べられるようになったうちの相方。
以前は「泥臭くて食べられない」と言っていて、私のような稼ぎが悪い人間にはこういう相方が相応しいと思って結婚しました。生活レベルが同クラスであるということは、結婚を決める重要なファクターであると私は思うのです。
うなぎのような、高価な食べ物はあまり知らないほうが懐に優しいですよね。
うちの嫁がいつ「老舗店でうなぎが食べたい」と言い出すか…と、ビクビクしなくても良いので、精神的にも非常に良い。

しかしどういう理由なのか、私と同じような生活レベルで育ってきたうちの相方は、ウニ・カニ・エビ・貝類という高価なものを好んで食べる。
これが、私が間違えて上流階級から嫁をもらってしまったのならばいざ知らず、ちゃんと私と同程度の家庭から我が家に来て頂いたわけで、いったいいつ、そんな高価なものを食べる余裕が有ったのかを、天国のお義父さんに聞いてみたい。
いや、強めに質問をしてみたい。
どうせなら、クレームを入れたい。

そんな相方は、今まで「マグロやウニャニは嫌い!(我が家では「うなぎ」を「ウニャニ」と言います。勿論東海林さだおさんの影響)」と言っていて、「一生食べなくてもいい」とまで言っていたんですよ。
それが、いつの間にかマグロは好きになるし、ウニャニは大好物になるしで、契約違反も甚だしいわけでして。
まぁ、書面にして契約したわけではありませんけど。

で、お義父さんにクレームを入れたいと。

うなぎ久保田

相方がウニャニが食べられるようになり、我が家でも行ける程度の金額で、調べ、食べてはいましたが、自宅の近所には私の稼ぎで食べられそうなウニャニは見つかりませんでした。
安いと、やっぱりそこそこの味だったり。
じゃ~今まででどこのウニャニが美味しかったの?と聞かれても、私はそれほどウニャニに執着はなくて、ラーメンならば結構遠方まで行くんですが、ウニャニは近場で済ましてきました。

強いて言うならば、もう無くなって暫く経つんですけど、柏市青葉台周辺に有ったお店のウニャニです。現在は中古車屋さんになっているところでしょうか。
注文してから到着するまでに1時間程度待ちまして、その当時はウニャニのことを良く知らなくて「このお店のオペレーションはどうなっているのか?」と、本当におバカな疑問を持ったものでした。
30年以上前になりますか、当時4000円~5000円程度だったと思います。高級店だったんでしょうね、もうご飯なんか1センチ程度しか入っていなくて、若いガテン系男子には到底満足する量ではありません。
でも、ウニャニは箸でちぎれてしまうほど柔らかくて、ウニャニの味が濃く、タレが旨すぎるほど旨くて「このタレだけでいいから丼飯を食べたい!」と思うほど。身がしっかりしていて、脂がノッていて、「ウニャニってこんなに美味しかったっけ?もしかするとこれは特別なウニャニ??」なんて、本当に無知でしたねぇ。

ワタシ的にウニャニは、ラーメンや海鮮系ほどワクワクする材料にはならず、ウニャニを食べ歩くようになってから相方だけに食べさせ、私は他の定食や海鮮丼などを食べていたんです。
ウニャニの思い出は20代の頃で終わらせようと。
しかし…
世の中には私の知らない世界のほうが圧倒的に広く(当たり前だ)、検索エンジンなんかをチョロチョロとネズミのようにうろついていると、見つけてしまうんですよねぇ、美味しそうなウニャニを。それも、メチャメチャリーズナブル!!

うなぎ久保田

ちょっと家を出るのが遅くなり、「行列をしているのではないか」と心配しながら、一番近いと思われるコインパーキングに車を停めて歩きます。
見えました。
どうやら行列は有りません。
ドキドキしながら入店すると… 人の良さそうなご夫婦がいらっしゃいました。先客は居ません。
ここは近くの常連さんたちが出前中心で注文しているお店らしく、店内で食事する人も勿論居ますが、出前の方が多いみたいです。私達が居る間も、電話注文が次々と入っていました。
コロナの影響も、有るのかも知れませんね。

初回なので何も分からず、「お願いしてもよろしいでしょうか?」なんて変な質問をしちゃいまして、「どうぞ、どうぞ」と言われてテーブル席に着席。
決して新しく作られた店ではありませんが、とっても清潔感のある店内です。

なんでしょうねぇ。
店内の雰囲気が、メチャメチャいいんですよ。
一言しかまだお話をしていないのに、こちらのご夫婦の人柄がこの店内にあふれていると言いますか、席に座っただけである程度の満足感が得られます。
もう、椅子に座っただけで美味しい。
食べなくても分かります。
これはもう、長年の感ですね。
こういう雰囲気のお店で、美味しくなかったことがありません。

嬉しくなって、ついこんな注文をしてしまいました。

「うな重の特上を、ご飯大盛でお願いします」

うなぎ久保田-うな重特上

うな重だけではございません。
肝吸いも付いているし、小鉢だって2皿付いて、おまけにお新香も付いています。
このランチが、3000円にちょっとプラスすれば食べられるなんて… ヽ(^0^)ノ

「うちのはね、うなぎの下に山椒をかけると香りが立っていいのよ」と、お母さん。
嬉しいじゃないですか。
自分のお店のうなぎを美味しく食べてもらいたいという、愛情のこもったアドバイスです。
我々は早速うなぎをペロンっと持ち上げて、山椒をかけ、うなぎで蓋をしました。

「ふぅばぁぁぁぁあああああ~い!(旨~い♪)」

柔らかさの中にも弾力が残っていて、絶妙な焼き加減と、甘すぎないタレが鬼旨です!!
山椒はお母さんの言う通りにして良かった♪
うなぎの脂と良い塩梅にマッチして、なんとも私好みのハーモニーです。
あの名曲、「夏の終りのハーモニー」!
「いつまでも~ずっと、忘れずに~♪」なんです!!

うなぎ久保田-うな重特上

生きていて良かった!
この歳まで、毎週食べ歩きが出来る程度に一生懸命働いてきて良かった!
今は商売をやめて安月給になっちゃったけど、いや、昔だって大した給料じゃなかったけど、でも頑張って働いてきて良かった!
そうでなければ、こんなに美味しいうな重に出会えることも有りませんでした。

お支払いをしながら「こんなに美味しいうな重が食べられるなんて、松戸から来て良かったです」と伝えると、「遠くから有難うございます」と笑顔で答えて下さって、お店の駐車場の位置も教えていただきました。
「また必ず来ます」と伝えてお店を出ると、なんとも言えない清々しい風が…

千葉もいいけれど、さいたまもいいじゃないかぁ~ (o^_^o)

 

【うなぎ久保田】
住所 / 埼玉県さいたま市大宮区上小町314-6
電話 / 048-645-2566
時間 / 11時30分~19時30分
定休日 / 水曜日
駐車場 / 有り(向かい側です)
※ うなぎ屋さんですから当然ですが、注文してからちょっとだけ長く待ちますよ(^^;

 

【近況報告】

ご無沙汰しておりますが、とりあえず元気です。
仕事もなんとかやっておりまして、食べ歩きは毎週必ず行っています。
なので、記事にしたいお店がたまりまくりです(^o^;

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たいちょ

1995年 インターネット普及と同時期に
松戸から行くグルメ情報を発信し始める
調理師 | ラーメン・料理研究家(作る方)
日本唐揚協会認定カラアゲニスト
日本コナモン協会認定ヤキソバニスト
宜しくお願いします♪

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